カイコ-バキュロウイルス発現系を用いた
リコンビナントタンパク質受託生産サービスProCube™
再生医療への応用
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シスメックス株式会社は、世界的にも珍しいカイコ‐バキュロウイルス発現系を用いたリコンビナントタンパク質の発現受託サービスProCube™を提供しております。 これまでに自社の血液凝固検査試薬の原料をはじめ、様々な製薬メーカーの研究者様やアカデミアの先生方にご利用いただいて参りました。今後、再生医療分野への貢献に向け、アプリケーションの拡大を進めてまいります。
ProCube™サービスとしては初めて再生医療JAPAN2018に出展し、プレゼンテーションを実施いたしました。
演題: カイコ-バキュロウイルス発現系を用いた細胞培養用添加因子の生産
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プロキューブサービス概要
ProCube™では、大腸菌や培養細胞系と異なり、昆虫のカイコそのものを発現プラットフォームとして採用しています。カイコを用いることで、他の発現系では発現がうまくできないタンパク質に対して、特に有用なご提案が可能です。
カイコ-バキュロウイルス発現系の特長
- 他の発現系と比較して高い発現成功率
- 多種類のタンパク質を同時並行で生産
- 研究の状況に合わせて生産スケールの増減が容易
- スケールアップによる培養条件検討は不要
タンパク質発現フロー
Step1 ベクター構築
目的のタンパク質をコードする遺伝子をトランスファーベクター(相同組換えに必要なウイルスゲノム断片が含まれている)に組み込みます。Step2 組換えウイルス作製
カイコ培養細胞(BmN細胞)中で、組換えトランスファーベクターとバキュロウイルスDNAを導入し、ウイルスの相同組換えを行います。培養6日後に、組換えウイルスを回収します。Step3 リコンビナントタンパク質の発現
感染は、カイコの蛹、もしくは幼虫にウイルスを注射して行います。感染6日間後、蛹の場合は虫体そのものを破砕し、幼虫の場合は体液を回収します。得られた破砕液または体液は、アフィニティ、イオン交換、ゲルろ過など各種精製を行うことで目的タンパク質を精製します。実績紹介
タンパク質の発現実績
ProCube™では受託サービスとして2,000種類以上、NEDOプロジェクト*1では6,000種類近くのタンパク質の発現経験があります。 各種発現系で、同じ100種類のタンパク質を用いて発現結果を比較しました。その結果、カイコ‐バキュロウイルス発現系では、他の発現系と比較して非常に高い97%のタンパク質発現に成功しました。*1 独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による「タンパク質機能解析・活用プロジェクト」
これまでに発現・精製を行ったタンパク質の一例
過去の実績より、多くの場合カイコ1頭あたりの精製品収量は10 μgから1mg程度であると考えられます。難しいタンパク質の発現
他にも、膜タンパク質のような難しい発現も得意としております。これまでに3,000種類以上の膜タンパク質の発現実績があります。そのうち、膜貫通ドメイン数が7回以下の膜タンパク質における発現成功率は93%以上、GPCRファミリーでは85%以上と好成績が認められました。
ナノディスク化
膜タンパク質を用いた研究用に、目的の膜タンパク質をナノディスクに挿入するナノディスク化サービスを提供しています。界面活性剤で可溶化した膜タンパク質を MSP(Membrane Scaffold Protein)で固定されたリン脂質二重膜に再構成し、目的タンパク質を NanoDisc 化させるサービスです。ProCube™ サービスを利用して生産したタンパク質はもちろんのこと、お客様がご用意されたタンパク質を NanoDisc に挿入することも可能です。再生医療関連 2019年出展情報
第18回 日本再生医療学会総会
日時 | 2019年3月21日(木)~3月23日(土) |
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会場 | 神戸国際会議場・神戸国際展示場 |
展示内容 | タンパク質受託生産サービス ProCube™ そのタンパク質、あきらめていませんか? |
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これまでご説明してきましたカイコ-バキュロウイルス発現系を用いて、再生医療向けに生産したサイトカインや増殖因子など培養細胞での実験に用いられる添加因子の生産事例をご案内しています。
演題: カイコ-バキュロウイルス発現系を用いた細胞培養用添加因子の生産
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再生医療をはじめ、創薬研究、相互作用分析、各種物性分析、抗体作などに詳しい学術担当、営業担当などがご説明をさせていただきます。
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